大腸がんの症状とは?
大腸がんの症状はそのほとんどが無自覚なことが多く、特に初期の大腸がんでは自覚症状はないといって良いでしょう。
また、大腸がんの症状は腫瘍のできる位置や大きさによって起こる症状が違ってくるのも特徴といえます。
ある程度進行した大腸がんの症状をあげるならば、血便・便が細くなる・下痢と便秘が交互に起こる・慢性の腹痛・残便感等があげられます。
血便は胃の調子が悪くても現れますし、痔でも高頻度で血便は起こります。ですが、その場合どちらかというと鮮血であり真っ赤な血が便器に表れびっくりするときもあります。
しかし大腸がんの血便の特徴はどす黒く便にべっとりと付着してあまり広がりがないものです。また便の中に混じって肉眼ではとらえにくい場合もあります。(もちろん鮮血の場合もあるので注意が必要です)
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肉眼でとらえても痔と勘違いする場合もあるので注意が必要です。大腸がんの場合は肛門の痛みがないのに血便があるのが特徴です。
また、大腸がんがある程度進行すると血便と並行して貧血がひどくなったり慢性の強い腹痛やお腹がいつもゴロゴロ鳴ったり、腹部の膨満感と特定の部分だけが痛みしこりを確認できる場合もあります。
大腸がんが本格的に進行してくると腸閉そくや嘔吐なども起こり、他の場所に転移が見つかり肝臓や肺なども転移臓器に先に腫瘍が確認されその後進行した大腸がんが発見されたりします。
いずれにしてもこういった症状は良性の一時的な疾病と症状が似ているので注意深く観察したり精密検査を受けなければ大腸がんとの区別はつきにくく判断は困難です。
結腸がんの症状
結腸は大腸の奥側のほとんどを占めており盲腸から肛門に向かって上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸までをさします。
この範囲にできるがんを結腸がんと呼び約6割がここにできるがんです。そのなかでも特にS状結腸には多く発生しています。
結腸がんの症状はがんができる場所によって変わってきますが、初期の段階では直腸がんにくらべてもさらに無症状です。
理由は大腸の奥側であり内径も太いので腫瘍の影響も受けにくく、内容物も固形化していないのでさらに腫瘍に触ることなく通過されるからです。
ただある程度進行すると内容物が腫瘍をこすり、下行結腸では下血や排便困難等の自覚症状が出始めます。上行結腸で進行すると下血に気がつかないうちに貧血になったり、急に体重が減ったり腫瘤が手でふれるほど大きくなるまで気がつかないことがあります。
直腸がんの症状
直腸がんの症状は大便に血液がべっとりと付着したり、便の中に粘液といっしょに混ざり合ったりしてでてきます。基本的には結腸がんと似た症状とともに血便の頻度が高まります。
また、便秘と下痢が交互に起こったりの他にしぶり腹のような症状が起こり何度もトイレにいかなくてはならず便意が続きます。
その他にも大便自体が細くなったり肛門付近にできた直腸がんの場合痔でもないのに肛門に痛みが生じたりひどい時は便をコントロールできなくなりもらしてしまっておむつを必要とする場合も起きます。
肛門付近の痛みだけではなく臀部や腰のいたみとして放散痛が生じる場合があります。
また急激な体重減少と衰弱がひどい場合は進行した直腸がんが疑われます。
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