大腸がんの治療
大腸がんの治療には外科手術、化学療法、放射線治療、免疫治療等がありますが患者さんの病期と本人の希望・医療設備等の条件によって変わってきます。
基本的に大腸がんは予後の良いがんですが選択する治療法や頻度(外科においてどこまで切除するか等)によって完治の可能性に影響するので最初の具体的な治療の選択は非常に重要といえます。
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大腸がんの放射線治療
大腸がんの放射線治療には初期の大腸がんに対して、手術前にがん細胞をなるべく小さくして手術の負担を軽減する目的や転移・肛門温存のためと、進行がんの緩和・延命のための目的等があります。
術前に行う放射線治療は「補助放射線療法」といって高エネルギーのエックス線で数日から数カ月程度体外から照射してがんを死滅させます。
また、進行が著しく切除が不可能な場合、緩和や進行・転移を遅らせるために「緩和的放射線療法」があります。
患者さんの耐性や進行度によって数週間程度様子を見ながら治療を行います。
放射線治療の副作用
大腸がんの放射線治療には副作用が伴います、おもな副作用には全身の倦怠感や嘔吐・吐き気、放射線の当たる部分によっては下痢や排便障害、肛門の痛み、時には皮膚炎や白血球の減少などが起こります。
このような副作用は必ずおこるということではなく、治療の頻度や場所、治療する期間などによって変わってくるので一概には言えません。
また、治療中や直後にまったく副作用がない場合でも数ヵ月後になんらかの影響があらわれることも少なくありません。
大腸がんの化学療法
抗がん剤で治療する方法を化学療法といいます。大腸がんの化学療法は再発予防や延命などを主な目的として行われます。
また目的や進行度・患者さんの耐性等によって扱う抗がん剤の種類や頻度が異なってきます。
進行した大腸がんで、ある程度手術で切除できたとしてもリンパ節や他の臓器への転移を予防するために行う化学療法を術後補助化学療法といいます。
さらに進行したがんで手術で切除が不可能もしくはまったく効果が認められない場合、本格的な化学療法を行います。
この場合化学療法で完治するのが目的ではなく延命や緩和のために行うことがほとんどです。
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